お知らせ
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JORAのホームページを作成致しました
2025.05.27
理事長挨拶

理事長
山本 郁夫
現在、地球規模での気候変動への対応や、持続可能なエネルギー利用の実現が、国際社会における最重要課題となっています。日本でも「カーボンニュートラル」の実現に向けた取り組みが加速しており、その中核を担う再生可能エネルギーの一つとして洋上風力発電が大きな注目を集めています。日本政府もその大規模な導入に向け、積極的に政策を進めています。
一方で、洋上風力発電所の建設・運用・保守には、洋上および水中という特殊な環境下での作業が必要となるため、高度な技術力と専門知識が欠かせません。そのため、こうした技術を支える人材の育成や、ノウハウの共有が喫緊の課題となっています。
海外ではすでに、ROV(遠隔操作式無人探査機)やAUV(自律型無人探査機)などの水中ロボットが、海洋土木、海洋資源開発、さらには洋上風力発電分野における重要な技術基盤として活用されています。日本でもこれらの技術を導入し、安全かつ効率的に事業を推進する体制の構築が急務となっています。
本法人は、洋上風力発電をはじめとする海洋再生可能エネルギーの発展を支援し、海洋産業における海洋ロボットの普及と活用を促進することを目的に設立されました。
今後は、海洋ロボット分野の人材育成や技術の普及・活用、国内事業者への導入支援を通じて、脱炭素社会の実現を後押しするとともに、地域経済の活性化や国際社会への貢献を目指して活動を展開してまいります。
<理事長プロフィール>
長崎大学 教授・副学長
専門は、ロボット工学、システム工学、力学・制御工学、モビリティ等、博士(工学)。
九州大学工学部航空工学科を経て、同大学院工学研究科応用力学専攻修了。
卒業後、三菱重工業株式会社本社技術本部、2004年4月海洋研究開発機構、2005年4月九州大学大学院総合理工学府教授、2007年4月北九州市立大学教授、環境技術研究所災害対策技術研究センター長、2013年4月長崎大学教授、2019年4月同大学副学長。GlobalScot(スコットランド名誉市民)、フランス国際賞受賞。実用的なロボットやビィークルを世界に先駆けて開発することで定評があり、三菱重工業株式会社で10,000m(10,900m)潜航ROV、水中翼艇、船舶自動操船システム、B787主翼、海洋研究開発機構で300km(317km)以上を自律で航走するAUVを開発してきた。大学ではマルチロータ飛行ロボットやASV連動の水中ロボット、本物そっくりに泳ぐ魚ロボットを世界に先駆けて開発している。宇宙遊泳する魚ロボットも開発した。40年以上のロボット研究歴の中で英国、フランス、日本などでロボット工学に関する本などを多く執筆している。複数の大学と複数の発電事業者、サプライチェーン企業による産学連携洋上風力人材育成コンソーシアム(IACOW)の代表として洋上風力の人材育成にも尽力している。
協会概要
- 名称
NPO法人 日本海洋ロボット協会
JORA(Japan Offshore Robot Association)- 代表者
- 山本 郁夫
- 所在地
- 〒851-1201 長崎県長崎市出島町1番43号 ながさき出島インキュベータ
- 連絡先
- TEL:080-3431-4419
- 設立
- 2025年(令和7年)4月1日